CMSのインストール

本サイトで別のCMSの話です

国産CMSのbaserCMSについて

baserCMS(https://basercms.net/)は国産のCMSです。CakePHP上で動作するCMSです。感触を確かめるために、HTTP/2環境でインストールをしようとしましたがインストール出来ませんでした。

念の為HTTP1環境の別のサーバーでインストールした所、直ぐにインストールは終わり、表示や動作確認を少しだけですが確認しました。

下図はインストールしたbasercmsのデフォルトのトップ画面です


最初の感触では、結構使えそうなCMSであると思いました。

本サイトのWordPressのCocoon Masterのようには出来ていませんが、可能性を感じるCMSでは無いかと思います。

何とかHTTP/2環境にインストールする

HTTP/2で動作するように出来るか確かめました。

CakePHP2.xを単独で動作確認をしました

最新のbaserCMSはCakePHP2.xで動作していますので、GitHubから該当するCakePHPをダウンロードし、サイトのドキュメントルートに設置し、ブラウザから動作確認しました

  • PHPセッションディレクトリのアクセス権を変更
  • core.phpのセキュリティに関する内容変更
  • tmpディレクトリを全てのユーザーに読み書き出来るようにする
  • database.phpのDBの接続情報の入力
  • http.confで定義されているフォルダへのアクセス制御の追加

上記の対応を取った所、CakePHP2.xが正常に表示出来るようになりました。下図参照・・・

そこで、いよいよbaserCMSをHTTP/2環境でインストールしてみました。

インストール結果

その結果、上記の対策の内、/var/lib/php/sessionのオーナーをdaemonに変更し、tmpディレクトリのアクセス権の設定と、http.confに、basercmsフォルダへのrewriteの内容追加で無事インストールが出来ました。

ディレクトリのアクセス権等の変更

phpセッションフォルダのオーナーの変更
# cd /var/lib/php/
# chown -R daemon:daemon session
# ll
drwxrwx---. 2 root   apache 6  5月 28 22:49 opcache
drwxrwx---. 2 daemon daemon 6  5月 28 22:49 session
drwxrwx---. 2 root   apache 6  5月 28 22:49 wsdlcache
tmpフォルダのアクセス権変更
# cd /usr/local/apache2/htdocs/basercms/app/
# chmod -R 777 tmp
# ll
drwxr-xr-x. 3 daemon daemon 239  7月  4 19:13 Config
drwxr-xr-x. 4 daemon daemon  82  6月 13 11:41 Console
・・・・省略・・・・
drwxr-xr-x. 3 daemon daemon  33  7月  4 19:10 db
drwxrwxrwx. 6 daemon daemon  75  7月  4 19:13 tmp
追加:MySQLで日付が0000/00/00は許容されないのでこの設定も必要でした
# vi /etc/my.cnf
#sql_mode = ONLY_FULL_GROUP_BY,NO_ZERO_IN_DATE,NO_ZERO_DATE,ERROR_FOR_DIVISION_BY_ZERO,NO_ENGINE_SUBSTITUTION
sql_mode=NO_ENGINE_SUBSTITUTION

Http.confの追記内容

<Directory /usr/local/apache2/htdocs/basercms/>
    Options FollowSymLinks
    AllowOverride All
    Require all granted
</Directory>

※インストール中にGatewayTimeoutになることがあります。その時はF5キーを押し続けます・・・

動作確認の継続

baserCMSは、WordPressと比較すると、CakePHP上で動作している関係上、レスポンス的には比較出来ませんが、カスタマイズやら、サイトの機能や、構成などについては今後もチェックして行きたいと思います。

テーマbccolumnのサンプル例

WordPress同様、baserCMSにもテーマがあります。余り種類が無いのと、テーマによってデザインが決まるため、サイトの構成はWordPressよりは制約が多く有ります。
また、カスタムCSSを組み込むには、ソースにアクセス出来ないと原則NGの模様です。
因みにテーマbccolumnで作成したサイトのサンプルを紹介します。


その後の確認・・・

baserCMSは編集画面に入る入り口が多数あり、全体像を把握するのに苦労しましたが、その後の確認で、テーマのカスタマイズは、かなり柔軟性が有ることが分かりました。しかもカスタムCSSやページの追加等も、管理画面から出来ることが分かりました。
ソースを直接編集するのでなく、baserCMSのテーマの編集画面からCSSやPHPの内容自体にアクセスが可能です。CSSは初心者にも比較的容易に編集可能と思います。CSSをファイルとして追加も出来ます。
また、GoogleマップはAPIで表示するシステムになっていますが、これを使わずに、footer.phpにアクセスしHTMLを埋め込むことで、ヤフー地図にする事も可能でした。
管理画面から、ソースを編集できるのはWordPressでも可能ですが、WordPressでは警告が厳しいので編集には躊躇します。一方baserCMSは余り警告は出ず、エラーが出るので、逆にエラーの原因を把握する必要が有ります。

・・・もう少しカスタマイズ性について検討してみたいと思っています。

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