自宅Webサーバーを公開する

自宅にWebサーバーを構築し、公開する場合の手順をまとめ記録しました

自宅にWebサーバーを構築する

Webサーバーを構築するために、色々とネットを参考にさせて頂きながら、作業を行いました。

Webサーバーは最低限のソフトで構築

LinuxのCentOSも、Almalinuxも、他のDebian系の無料Linuxは、デスクトップPCとしても利用できますが、Webサーバーとしては、最小限のモジュールだけをインストールします。(デスクトップPCとしては使用しない前提です)
主なものは、Apache、PHP、MySQL、等が必要なモジュールです。その他firewall,SELINUX,SSL,WAF,Dosditector等の導入・設定が必要ですが、詳細は割愛します。

なお、サーバーのネットワークの設定では、IPアドレスは、ローカルの固定IPアドレスを、FQDNは後述のプロバイダから取得した値を設定しておきます。CMSの導入時にはインターネットで使える値を設定する必要が有ります。

また、編集PCでの作業には、SSH(Secure Shell)接続での作業がメインです。公開前であれば、普通にSSH接続して作業します。公開する場合は、安全性を考えての鍵認証接続等を検討します

FQDNの取得と関連設定

FQDNの取得

新たにFQDNを取得するには、レジストラと言われるサービスを提供する企業から、独自のFQDNを取得します。希望するFQDNは任意で良いのですが、すでにあるものは使えません。あくまで独自のFQDNを取得します

自宅のWebサーバーの公開

自宅設置のWebサーバーのIPアドレスは、ルーターのローカル側の固定IPアドレスを使用していますので、そのままではインターネットからアクセス出来ません。ルーターの管理画面にログインし、Webサーバーの公開という項目を探します。使用しているルーターでは、詳細という項目の中にありました

Webサーバーの公開の設定で、公開するIPアドレスを入力します(ローカルのIPアドレスです)
なお、ローカルのPCから公開サーバーにアクセスするためには、ローカルPCのhostsファイルに、IPアドレスと、FQDNを記述しておく必要があります

インターネット側のIPアドレスとDNS

プロバイダと契約している内容によりますが、一般的にはインターネット側のIPアドレスは固定ではなく、変動するIPアドレスが使われていると思います(インターネットに接続するだけならば、インターネット側のIPアドレスは何で良いのですが・・・)但し、IPアドレスは外部からアクセス出来るクラスAである必要があります。詳細は省略します

IPアドレスが変動する場合は、サイトwww.mydns.jpに、ユーザー登録し、インターネットのIPアドレスの変動を吸収してくれるDSNサーバーを使わせてもらう必要があります。DNSサーバーは最低2つのサーバーが必要です

サーバー名はサイトwww.mydns.jpにログインすれば、サーバー名が分かります。今日現在3種類のサーバー名が使用可能です

www.mydns.jpには、定期的に、自分のインターネットIPアドレスを通知する必要があります。その方法はサーバーのcron機能を設定します。通常は一日1回、すなわち、cron.dailyフォルダに下記シェルを登録します
シェル名は例えば、mydns.cronとし、所有権は root:root modは、rwxr-xr-xとします

下記で、緑色は登録している人毎に異なる値になります

レジストラのサイトでの設定

FQDNに対するDNSの設定で、外部のDNSを使う設定にし、www.mydns.jpで提供されている2つのDNSサーバーのサーバー名を登録します

インターネット側からサーバーにアクセス

公開したWebサイトに、外部(例えばスマホ等)から、スマホのブラウザからアクセス出来る事を確認します。正常に表示されれば設定は完了です
若し、表示出来ない場合は、レジストラの、外部DNSサーバーの設定、自宅の外部IPアドレスをwww.mydns.jpに情報が伝わっていないか、自宅のルーターのWeb公開設定で、正しくサーバーのIPアドレスの設定に間違いないか・・・等の再確認が必要です

上部へスクロール